漢方薬と西洋薬の最大の違いは「補い方」
漢方薬は天然の植物や動物、菌類、鉱物などを原材料とし、それらが複数で構成された処方の含有成分は解明しきれないほど複雑です。

西洋薬は基本単一成分から作られたもので 、作用機序や使用目的がはっきりしています。違う病名で同じ漢方処方が使用されたり、同じ病名なのにまったく違う処方になることが多々あります。西洋薬ではあまり見られないことです。これは漢方薬の理論体系が西洋薬とは違うために起こる現象です。
漢方薬と西洋薬の最大の違いは「補い方」にあります。
西洋薬は「ビタミンD」や「葉酸」、「カルシウム」など成分がはっきりしているものを補充します。数値に現れるものです。
一方、漢方薬は東洋医学で言うところの「腎」や「血」、「気」、「陰」、「陽」などを補うという考え方をします。これはあなたの感覚をもとに判断したものです。血液検査の結果からわかる不足する単一の成分ではなく、全身の臓器や組織を評価して足りない部分を補う薬があるのが漢方薬の最大の特徴です。

