病気になるのを防ぐ東洋医学

東洋医学は病気になる前の状態(未病)のうちに体のバランスを整え、病気になるのを防ぐ予防医学としての部分が特に発達しています。

西洋医学は体にすでに出ている症状を改善する治療を得意としています。

身体を機械に例えるとしたら、病気は機械の故障が起きた時に該当し、未病は機械の調子が少し悪い状態を意味します。調子が悪いのは機械が少し錆びかけていたり、潤滑油が足りない状態ですので、その時期に手入れをしてあげれば機械は故障せずに済む可能性があります。身体にとっての錆びとは新陳代謝の中の「陳」の部分で、いわゆる体内の古くなった要らないもの(老廃物や排泄物、東洋医学で言われる「お血」などを指します。錆びにくい体質づくりが健康長寿のカギと言えましょう。

近年私たちの寿命は急速に延びてきましたが、その分、晩婚化や高齢出産、少子高齢化などの問題も急速に浮き彫りになっています。健康で長生きすることを目標に据えれば、老化をいかに遅らせることができるかが重要になってきます。漢方薬はこの手助けをしてくれる手段として有効です。