イライラ・肩こり・頭痛を解消!心身の「巡り」改善法

更年期に現れるイライラ、不安感、肩こり、頭痛といった症状は、性別を問わず、多くの人が悩む代表的な不調です。女性ホルモン(エストロゲン)や男性ホルモン(テストステロン)の低下に加え、過度なストレスや疲労が重なることで、これらの症状は悪化します。

東洋医学では、これらの不調の根本原因は、体内の「気(き)」と「血(けつ)」の滞り、すなわち「巡りの悪さ」にあると考えます。


I. 更年期に巡りが悪くなるメカニズム

更年期は、ホルモン量の変化や低下により、自律神経のバランスが乱れやすくなります。この自律神経の乱れこそが、「気」と「血」の滞りを生む最大の原因です。

1. イライラ・不安感の原因:「気」の滞り(気滞)

「気」は、体を動かすエネルギーであり、同時に精神を安定させる働きもあります。東洋医学で「肝(かん)」は、この「気」を全身にスムーズに巡らせる役割を担います。気がめぐらないことを「気滞」と呼びます。

  • 症状の原因: ホルモン変化やストレスによって「肝」の働きが乱れると、気の流れが停滞します(気滞)。これがイライラ、怒り、胸の張り、不安感といった精神的な不調を引き起こします。
  • 男女共通の症状: 女性のプレ更年期や更年期、男性のLOH症候群の初期に特に目立つ症状です。
  • https://www.coranplus.com/cms/2025/10/12/kiso/

2. 肩こり・頭痛の原因:「血」の滞り(瘀血)

「血」は全身の組織に栄養を運ぶ物質です。更年期は血流を促すホルモンが減少し、さらに「気」の滞り(気滞)が加わることで、「血」の流れが悪くなります。

  • 症状の原因: 「血」の流れが滞ること(瘀血)は、肩こりや頭痛、関節の痛みといった身体の固定された強い痛みを引き起こします。また、代謝の低下水分代謝にも影響してむくみが生じ、首や肩の血流が悪くなると脳への血流にも影響するため、このむくみと相まってめまい頭重感にもつながります。
  • 冷えの悪影響: 体が冷える(特に「腎」の衰えによる冷え)と、血管が収縮し、さらに血流が滞って症状が悪化します。

II. 鍼灸と漢方による「巡り」の回復法

当店では、「気」と「血」の流れを根本から改善し、つらい症状を解消するために、鍼灸と漢方のオーダーメイド治療を組み合わせます。

1. 鍼灸:自律神経と深部血流の直接改善

鍼灸は、乱れた自律神経を直接調整し、心身をリラックスさせる効果が非常に高いです。

  • イライラ対策: 「肝」の気の流れをスムーズにする手足のツボや、リラックスを促す頭部・耳のツボにアプローチし、気滞を解消します。
  • 肩こり・頭痛対策: 骨盤周りや背中にある血流を改善するツボにアプローチし、深部の瘀血を動かします。これにより、硬くなった筋肉が緩み、頭部への血流がスムーズになり、肩こりや頭痛を根本から和らげます。

2. 漢方:体質に合わせた内側からのサポート

漢方薬は、一人ひとりの体質や症状の強弱に応じて、「気」と「血」のバランスを内側から調整します。

  • イライラ対策: 気の滞りを解消する漢方薬(疏肝薬)を用いて、自律神経の乱れを穏やかにし、精神的な緊張を緩めます。
  • 血流改善対策: 血の巡りを良くする漢方薬(活血薬)や、不足した血を補う漢方薬(補血薬)組み合わせて使用しますこれにより、肩こりや頭痛の原因となる瘀血を解消し、症状の再発予防にもつながります。全身に栄養が行き渡るようにサポートします。

III. 心身の巡りを整え、更年期を快適に

更年期の不調は、「気」「血」の乱れ、そして「腎」の衰えという東洋医学的な背景が重なって起きています。

当店では、西洋医学的な検査結果も踏まえながら、あなたの「気・血・腎」の状態を細やかに分析し、イライラ、肩こり、頭痛といったつらい症状を根本から解消するためのサポートを行います。

つらい症状を我慢せず、心身の巡りを整える体質改善で、更年期を快適に乗り切りましょう。まずはお気軽にご相談ください。