ストレスタイプ別チェック表(五臓との関係つき)

🔹使い方

  • 各項目に「当てはまる」度合いで点数をつけてください。
    • まったくない:0点
    • 少しある:1点
    • よくある:2点
  • 合計点が最も高いタイプが、現在のストレス傾向です。

🌧落ち込み型(肝を損なうタイプ)

特徴:世の中は明るい雰囲気に包まれる季節でも、なぜかどんよりと気持ちがふさいでしまうタイプ。憂うつ感、倦怠感、いらいら、緊張による腹痛や下痢・便秘になりがちなど、放っておくと外に出るのが億劫になり、「引きこもり」になってしまうかも・・・・・・そんな危険性を秘めています。

中医学的背景
肝は「気の巡り」や「情緒の調節」を担う臓腑。ストレスや抑圧が続くと肝の疏泄機能が低下し、気滞や血虚を招きます。肝が損なわれると、気分の落ち込みや無気力が現れやすくなります。

質問項目点数(0〜2)
1.感情の変化が激しい
2.最近、なんとなく焦った気持ちになる
3.お腹が空いていなくても、つい食べてしまう
4.イライラ感やPMS(月経前症候群)がある
5.便秘と下痢を繰り返しやすい
6.脇や腹部が張って痛む
7.腹部にガスが溜まって張りやすい
8.爪がもろい、割れやすい
9.髪の生え際や耳の前にニキビが出来やすい
10.目が充血しやすい
合計点

🌫くよくよ型(脾を傷めるタイプ)

特徴:万物が活動し始める春でも、盛り上げる周りを横目に、胃腸もテンションもイマイチ気味なタイプ。‘‘胃腸が弱る➡ますますよくよく悩む➡眠れなくなったり、物忘れしやすくなったり”・・・・・・そんなネガティブスパイラルに陥る可能性あり

中医学的背景
脾は「思(し)」=思考・悩みと深く関係し、過度な思慮は脾を傷めます。脾が弱ると気血の生成が滞り、疲れやすさ・不安・消化不良などが現れます。くよくよ悩む傾向は、脾虚のサインでもあります。

質問項目点数(0〜2)
1.考え事すると食欲が落ちる
2.最近、集中力や記憶力が低下していると思う
3.何だかやる気が出ない
4.疲れやすく、頭や身体がだるい
5.寝つきが悪い
6.胃もたれや胸やけがする
7.肌のたるみが気になる
8.肌が土気色で艶や血色があまりない
9.疲れるとむくみやすい
10.身体に筋肉があまりない
合計点

💓ドキドキ型(心を煩うタイプ)

特徴:気温が温かくなって、心身ともに健やかな季節なのになぜか、ドキドキ、そわそわ、心身が落ち着かないタイプ。気付ばいつも何かに不満を抱いたような気持ちになり、心臓はドキドキ、夜は寝汗をかいて、悪い夢を見がち・・・・・・精神不安定かも。「心」のクールダウンが不可欠

中医学的背景
心は「神(しん)」=精神活動の中心。過度な刺激や緊張は心を煩わせ、心陰虚や心火亢進を招きます。動悸・不眠・夢が多い・過敏などの症状は、心の不調の現れです。

質問項目点数(0〜2)
肩こりや片頭痛は、身体の左側が多い
眠りが浅く、夢をよく見る
睡眠中、よく夢を見る
口内炎が出来やすい
口の中がネバネバしてべたつく
動悸やめまいがしやすい
合計点

タイプ別 養生のヒント(五臓ケア)

タイプ傾向養生のヒント
落ち込み型(肝)気滞・血虚・肝の疏泄低下◎香り・音楽・軽い運動で気を巡らせる。
◎あさり・しじみなど貝類やレバー・ほうれんそう・プルーン・なつめなど血液を養うものがおすすめ。
◎ハーブ類は積極的に摂りましょう。
◎春に発散を促す柑橘類は控えに。
くよくよ型(脾)脾虚・気血不足・思慮過多◎甘すぎない温かい食事で脾を養う。
◎落花生・小松菜・イカ・とうもろこし・黒きくらげ・レンコンなどで血液力を上げる。
◎キャベツ・冬瓜など消化の良い野菜
◎卵・鶏肉などのたんぱく質で筋力アップ
◎山椒・生姜・ゴマなどの薬味で肌の弾力アップ。
ドキドキ型(心)心陰虚・心火亢進・神の不安定◎睡眠・静かな時間を大切に。
◎豚肉・うずらの卵などのたんぱく質、リンゴ・キャベツなどでからだの熱を下げる。
◎黒豆・落花生・蓮の実など食べやすい食材がおすすめ。
◎深呼吸・瞑想も効果的。

【自己診断を終えて】

チェックお疲れさまでした。もし、「もしかしてストレスが溜まっているかも…」と感じた方や、いくつかの項目に当てはまって不安になった方は、どうぞ無理せず当店の無料漢方相談をご利用ください。

ストレスによる体のサインは、人それぞれ複雑に現れます。自己診断だけでは分かりにくい、あなたの心と体のSOSを、専門のスタッフが丁寧に読み解きます。

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