体質診断表(6タイプ判定式)

🔹使い方

  • 各項目に「当てはまる」度合いで点数をつけてください。
    • まったくない:0点
    • 少しある:1点
    • よくある:2点
  • 各タイプの合計点が最も高いものが、現在の傾向体質です。

🩸気血両虚タイプ(疲れやすく、顔色が冴えない)

質問項目点数(0〜2)
疲れやすく、やる気が出ない/体がだるい(特に生理時)
汗かきやすい/風邪をひきやすい
めまいや立ちくらみがある
爪が割れやすい/目や肌が乾燥している
月経量が少ない/生理が遅れがち
食が細い/胃もたれしやすい/下痢しやすい
合計点

🌬気滞タイプ(ストレス・イライラ・張り感)

質問項目点数(0〜2)
イライラしやすい/怒りっぽい
ため息が多い
生理不順/月経前に下腹部や胸が張る
お腹が張る/ゲップやガスが多い
喉にものが詰まったような違和感がある(梅核気)
不安や憂うつ感がある
合計点

❄陽虚タイプ(冷え・無気力・温めたい)

質問項目点数(0〜2)
手足や腰に強い冷えがある
生理がまばらで/生理痛が出やすい
尿が頻繁/色が薄い
下痢しやすい/むくみがある
足腰がだるく痛むことがある
基礎体温が低い
合計点

🩸瘀血タイプ(血流の滞り・痛み・しこり)

質問項目点数(0〜2)
慢性的な肩こり・頭痛がある
月経痛が強い/血塊が混じる
皮膚にシミ・くすみが多い/唇の色が暗い
動悸や不整脈がある
アザが出来やすい
目の下にクマがある
合計点

🌙陰虚タイプ(ほてり・乾燥・寝汗)

質問項目点数(0〜2)
特に夕方以降にほてりや熱感が出る
目・鼻・口や喉の粘膜が乾きやすい
寝汗をかく
皮膚や髪が乾燥しやすい/かゆみがある
便がゴロゴロと硬く、出にくい(兎糞便)
経血量が少ない/「おりものが少ない/生理周期が短い
合計点

🌫痰湿タイプ(重だるさ・むくみ・湿気に弱い)

質問項目点数(0〜2)
体や頭が重だるい/めまいがする
むくみやすい
軟便/下痢しやすい
水太り傾向
普段から水っぽいおりものが多い
夢を多くみる、一日中眠気が取れない
合計点

診断結果の参考:中医学における「気・血・水・陽気」の考え方

中医学では、私たちの身体は「気・血・水(津液)」という3つの基本物質と、「陽気」という生命の温める力によって成り立っていると考えます。これらのバランスが崩れると、体質の偏りや不調が現れます。


☁ 気(き)— 生命活動のエネルギー

  • 役割:全身を動かし、温め、守り、体内の働きを調整するエネルギー、抵抗力にも関係している
  • 不足すると:疲れやすい、息切れ、風邪をひきやすい、胃腸が弱い
  • 関連タイプ:気血両虚・気滞・陽虚

🩸 血(けつ)— 身体を養う栄養の源

  • 役割:全身の臓器や組織に栄養と潤いを届け、心と身体を落ち着かせ、精神安定の役割もある
  • 不足すると:めまい、顔色の悪さ、不眠、月経異常、肌や髪の乾燥
  • 関連タイプ:気血両虚・瘀血・陰虚

💧 水(すい)— 津液(しんえき)とも呼ばれる体内の潤い

  • 役割:血液以外の体液(唾液・汗・涙・リンパ・尿など)として、潤いと冷却を担う。水分代謝い関わりがある
  • 滞ると:むくみ、水太り、身体の重だるさ、めまい、湿気に弱い、のぼせ、
  • 関連タイプ:痰湿・陰虚・陽虚

☀ 陽気(ようき)— 身体を温める力

  • 役割:「気」の中でも特に温める性質を持ち、代謝や免疫を支える。五臓の「腎」から生み出される体を温めるエネルギーのこと。
  • 不足すると:強い冷え、無気力、下痢、むくみ、性機能低下
  • 関連タイプ:陽虚・気血両虚・痰湿


タイプ別 養生アドバイス(診断結果の参考)

🩸気血両虚タイプ

養生のポイント

  • 睡眠と栄養をしっかりとる
  • 無理な運動より、軽い散歩やストレッチ
  • 補気・補血の食材(黒豆、なつめ、鶏肉、ほうれん草など)を意識して

🌬気滞タイプ

養生のポイント

  • 深呼吸や軽い運動で気の巡りを促す
  • ストレスをためない環境づくり(香り・音楽・自然)
  • 柑橘類や香味野菜(しそ、みょうが、陳皮)・ハーブティーなどで気を動かす

❄陽虚タイプ

養生のポイント

  • 体を冷やさないよう、温かい飲食・衣類を心がける
  • 朝日を浴びて陽気を補う
  • 温性食材(生姜、ねぎ、羊肉、シナモン、ニラ、えび)を取り入れる

🩸瘀血タイプ

養生のポイント

  • 適度な運動で血流を促す(ウォーキング・ヨガ)
  • 甘いもの・脂っこいものを控える。食べ過ぎに注意
  • 活血食材(香辛料、玉ねぎ、青魚)を意識して

🌙陰虚タイプ

養生のポイント

  • 夜更かしを避け、睡眠の質を高める
  • 辛いもの・刺激物を控える
  • 潤いを補う食材(白きくらげ、梨、豆乳、百合根)を取り入れる

🌫痰湿タイプ

養生のポイント

  • 甘いもの・冷たいもの・油物を控える
  • 湿気の多い環境を避け、除湿を心がける
  • 利湿・健脾食材(はとむぎ、冬瓜、生姜、陳皮)を活用する

「気・血・水・陽気」の養生ポイント

☁ 気(き)の養生

気は生命活動のエネルギー。疲れやすさや免疫力に関係します。

  • 食事:米・いも類・豆類・鶏肉・なつめなど、消化しやすく気を補うもの
  • 生活:過労を避け、こまめな休息を。朝の光を浴びて気を巡らせる
  • 感情:気を滞らせないよう、深呼吸や軽い運動でストレスを流す

🩸 血(けつ)の養生

血は身体を養い、心を安定させる栄養の源。女性の健康にも深く関わります。

  • 食事:黒豆・ほうれん草・レバー・クコの実・紅花など、補血・活血の食材
  • 生活:冷えを避け、適度な運動で血流を促す。月経期は無理をしない
  • 感情:感情の揺れが血に影響するため、穏やかな時間を意識して

💧 水(すい/津液)の養生

水は体内の潤い。乾燥やむくみ、痰などの症状に関係します。

  • 食事:白きくらげ・梨・豆乳・百合根など、潤いを補う食材
  • 生活:過度な発汗や夜更かしを避ける。湿気の多い環境に注意
  • 感情:過度な緊張や焦りは水の代謝を乱すため、ゆったりした時間を

☀ 陽気(ようき)の養生

陽気は身体を温め、動かす力。冷えや代謝、免疫力に関係します。

  • 食事:生姜・ねぎ・シナモン・羊肉など、温性の食材を適度に
  • 生活:冷えを避け、朝の活動を大切に。湯船につかる習慣も◎
  • 感情:気力が落ちると陽気も低下。前向きな気持ちを育てる工夫を

【東洋医学の体質診断は複雑です】

漢方でいう体質(証)は、その日の体調や季節によっても変化します。自己診断だけでは判断が難しい「複合的なタイプ」であることも珍しくありません。

ご自身の体質や症状について、もう少し詳しく知りたい方、あるいはチェック結果が複数にまたがり、どのタイプかイマイチ判断がつかない場合は、どうぞ当院の漢方相談をご利用ください。専門のスタッフがあなたの体質をより深く見極め、最適なケア方法をご提案いたします。些細なことでも、まずはお気軽にご相談ください。