しわ・たるみ対策に美容鍼を採用することで、筋骨格系の負担を軽減し、全体的な治療効果の相乗が期待できます。

加齢と生活習慣によるたるみ

美容鍼は、加齢によって遅くなるターンオーバーのリズムを整えるサポート役として効果的です。肌の再生周期に合わせて継続的に取り入れることで、より健やかな肌づくりが期待できます。


美容鍼は、肌の自然な再生サイクル「ターンオーバー」に寄り添うケアとして注目されています。ターンオーバーとは、皮膚の奥で生まれた細胞が表面に押し上げられ、古い角質として剥がれ落ちるまでの一連の流れのこと。健康な肌はこのサイクルが整っていることで、潤いや透明感を保っています。

しかし、加齢とともにターンオーバーの周期は徐々に長くなります。たとえば20代では約28〜35日だったものが、30代では約40日、40代では約55日、50代では約70日ほどに延びる傾向があります。この遅れが、くすみ・シミ・ゴワつきなどの肌トラブルの原因になることも。

また、長時間のスマホやパソコン作業により、首や肩が前に出る「ストレートネック」や「巻き肩」になりやすくなります。姿勢の崩れから表情筋にも負担がかかり、しわやたるみの要因となることがあります。

美容鍼の活用


美容鍼は、顔や頭皮に微細な刺激を与えることで血流を促進し、肌細胞に酸素や栄養を届けやすくする働きがあります。また、鍼による刺激でコラーゲンやエラスチンの生成が促され、肌の弾力やハリを保つ力も高まります。定期的に受けることで、お肌の「回復力」を維持しやすくなります。

さらに、美容鍼は自律神経のバランスを整える作用もあり、質の良い睡眠やホルモン分泌をサポートすることで、肌の再生環境を整える効果が期待できます。ターンオーバーを直接早めるわけではありませんが、肌が本来の力を発揮しやすい「土壌」を整える存在なのです。

施術のタイミングとしては、肌のターンオーバー周期に合わせて約4週間ごとのケアが理想的。初期は週1回の集中ケア、その後は2〜4週に1回のメンテナンスで、肌のリズムを安定させることができます。

また、美容鍼だけでなく、体への鍼灸施術を合わせるとより高い効果が期待できます。
肩や首のこりをほぐすことで血流が改善し、お顔への美容鍼の効果も持続しやすくなります。「美容+健康」を両立できるのが鍼灸ならではの魅力です。

美容鍼は、単に見た目を整えるだけではなく、体の内側から健康を支える美容法です。お肌の変化を感じ始めた方、自然なケアを求めている方におすすめです。