腰痛は単に腰の問題ではなく、筋肉量の低下(特に腰部多裂筋などの深層筋)、姿勢変化、血流不良、自律神経の乱れが複合して起きます。中高年以降は筋力低下( サルコペニア)が進行し、筋肉の支持力が落ちることで慢性化しやすくなります。こうした加齢要因は「年齢だから仕方ない」と片付けられがちですが、対処可能な因子が多く存在します。
加齢・若年層の運動不足がもたらす筋肉の衰え
「筋肉の衰えによる腰痛」は年齢に限らず誰にでも起こり得るため、早い段階からのケアが予防と改善につながります。

中高年の場合
サルコペニア(加齢による筋肉量減少)が進み、腰の支持筋が弱まり慢性化しやすい。
慢性化すると筋肉の癒着が起こり、回復しにくい腰痛に発展していく可能性があります。
若い世代
運動不足やデスクワーク・長時間スマホにより、筋肉が使われず柔軟性も低下。腰痛が慢性化するケースが増えています。
冷え(血流低下)のメカニズムと痛みの関係
冷えると末梢血管が収縮し、局所の血流が低下します(cold-inducedvasoconstriction)。筋肉へ酸素・栄養が届きにくくなり、疲労物質が蓄積、筋緊張が増して痛みを惹起・増強します。屋内外の寒暖差や冷房、足元の冷えも関係します。
加齢による発熱能力の減退、若い頃から冷たいものの取り過ぎなど、いわゆる冷え性に発展した場合は、痛みが増強しやすく慢性化する傾向があります。
当院が提案する改善方針
腰痛は「腰だけの問題」ではなく、骨盤・背中・首・足など全身のバランスとも深く関係しています。冷えがある場合は漢方で体の中から暖め、局所だけでなく全身を整える鍼灸施術を行うことで、症状の改善と再発予防の両面をサポートできます(漢方が必要ない場合は鍼灸のみで対応します)。
「痛みを和らげる」だけでなく、「根本から整える」というのが当店の特長です。痛み止めに頼らず自然な方法でケアしたい方に、安心して受けていただける治療法といえます。
鍼灸+漢方でできること
鍼灸は加齢に伴う慢性的な腰痛にも効果が期待できます。
- 筋肉の緊張を緩め、血流を改善する
- 自律神経を整え、冷えや回復力の低下を改善する
- 全身のバランスを整え、腰にかかる負担を減らす
- +漢方で持続的に体を暖め、足腰を強くする
期間のめやす
初期:週1回〜隔週で4〜8回程度の集中ケアで反応を確認
維持:状態が落ち着けば月1回〜2回のメンテナンス(個人差あり、診察のうえ調整)
ご希望があれば、必要に応じて漢方を合わせる

